帰ってきた?!芸夢廃人

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zoom RSS 読書の冬?いいえ私にとっては一年中が読書の季節です

<<   作成日時 : 2006/02/12 00:22   >>

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本日、リアルで友人と遊んだ帰りに駅前の本屋に寄り、ふと何気なく一冊の本を手にとって読んで見ました。

本のタイトル『日本型ヒーローが世界を救う!』
著者は増田悦佐、宝島社より出版されたものです。(初版が2006年2月15日です、大きめの書店にいけば入手できるかと思います)

この本の序章にあたる「はじめに」という部分を読んでみて大笑いしたのがこの本購入の最大の動機でした。

当時著者がアメリカ系の大手都市銀行に勤めていた頃に出会ったある一本の電話でのやり取りがあげられているのですが、そこでの電話のやり取りがなんというか、FF11を遊んでいるNA連中を彷彿とさせるようなやり取りだったのです。



アメリカ人「アメリカンコミックスは世界中のマンガ市場で30%のシェアを取っているのに、日本市場では全然浸透出来ていない。非関税障壁があるに違いないから、一体何処にどういう圧力をかければこの障壁を打ち破って、日本中の子供たちが自由にアメリカンコミックスを読めるようになるか教えて欲しい」




えきどなさん考えます
画像ほうほう。つまりは『日本におけるアメコミの売り上げシェアが伸びないのは、日本政府もしくは日本の出版業界において、米国の出版物に対して排米体勢を取っているのではないか』という危惧をされているのですな、……っていうかそんな外国のアニメやマンガに対して排他的な体勢を取っているなんていう話は、寡聞ながら全く聞いた事が無いですな。

ましてや、基本的に日本は外国礼賛、自国卑下の風潮がありますし、外国産で面白いアニメやマンガがあったらそれこそ私をはじめとしたオタク族が黙っちゃいないでしょう。
本当に受け取り手が面白い!魅力的だ!!と思わせるような作品があれば、オタクならばどの国から発信されたものであれ食いついていくものでしょうしなぁ。



アメリカ人「うちはスーパーヒーローものの最大手の版権を抑えているんだから、大儲けが出来るはずよ」



えきどなさん再び考えます
画像現実において、アメコミというのは日本のアニメ・マンガ市場の中では一ジャンルとして築かれてはいるものの、決してシェアトップに躍り出ることは現状においてはありえないでしょうねぇ。
なぜならば、日本人の多数派が好むアニメやマンガとはかけ離れているものでしかないのでしょうから。
アメリカ人に対して、絶大な人気を得たとしても、その面白さが日本人に受け入れられるかどうかはその国がいままで培ってきた文化や風俗による違いが有る以上、『アメリカ人に大ヒット=日本人にも大ヒット』という公式を当てはめるのはそれこそ短絡的なこじつけでしかないでしょうしなぁ…。



で、著者の方も同じようなことを考えたようでして、以下のようにアメリカ人に対して説明します

著者「日本のマンガというのは、アメリカのコミックスとは全然違うマーケットです。筋だってスーパーヒーローが巨悪に立ち向かうってだけのワンパターンじゃないし、子供だけじゃなくて大人も読めるようなものも多いのです」 


アメリカ人「それがどうしたっていうの。とにかくアメリカンコミックスは世界中で30%のシェアを占めているんですからね。日本政府が何かアンフェアなことをして妨害していなかったら日本でだってもっと読まれているはずよ」


このあと、著者は

○日本のマンガ市場において単なるスーパーヒーローというジャンル以外にもさまざまな種類のマンガがあるという事、
○スーパーヒーロー一辺倒では日本のマンガ市場シェアトップになることは難しい事、
○日本のマンガ読者はバラエティ豊かな作品を求めているのであって、顔や衣装を変えただけのスーパーマンの焼き直しだけではシェアトップには食い込めないという事

これを懇々と説明して行きます。


そうして一通り説明した後の、アメリカ人のココロアタタマルお言葉は






「アメリカンコミックスは世界中のマンガ市場で30%のシェアを取って(ry」




画像うはwwwおkwwww


なんかこの事例を聞いていると、FF11におけるNA被害報告の中にあったある一例が思い浮かびました。

自分は優れた人物であって、他人に対して決しておくれはとらない、
もし遅れを取ったとしたら、それは何者かの妨害工作が入った証左に他ならない

そういう思考法でいるが故に、あるPCが砂嵐の時にデューンブーツを履いていて移動速度アップを堪能していたら、突然モルディオン監獄、通称GM説教部屋へと召喚されチート疑惑をかけられてしまったという笑うに笑えない出来事を思い出しました。


この著書、アメリカンコミックというものに対しての分析もされており
第1章である「アメリカンコミックスはなぜつまらない?」という章においてアメコミの登場人物の属性を分析しているのですが、その分析を読んでいる内に、FF11でよくみられる害人報告のパターンとして

『俺がヒーローになるためにお前等全員で支えろってのがありがちな害の基本思考』

というものがあります。
この思想が如何にして醸成されたかということの証左になってるなぁと個人的に感心しつつ約380ページに渡るこの本を一気に読破してしまいました。


基本的には、この著書の内容はマンガというものから日米の比較文化論を扱ったものになっております。
そして、欧米の社会体制や、向こうの男女平等についての現実、そして欧米が抱えている病理を日本はどのようにして克服しているのか。ということについて述べられております。

私個人としては、FF11を遊んでいるうちに外国人と知り合い、そして、彼らによる被害報告に目を通しているうちに外国人の基本的な思考パターンや彼ら彼女らが何を基準として行動しているのかという分析をネットで見てはいますが、そこで導き出された結論と、この本に記されている内容とが互いが互いのもつ主旨を補強しあっているように思えました。

私たち日本人プレイヤーが「害人」と呼んでいる彼らの思考パターンがどのような文化的背景によって形成されていったのか。
その興味にこの本は十二分に応えてくれました。

あまりにも面白く、むさぼるように読んでいった結果
さて、FFにログインしようかなと思ったらもうそろそろ眠る時間になってシマイマシタ。




個人的には、非常に実りのある読書をしたなと御満悦な、そんな冬の深夜でした。
さて、明日の「畏れよ我を」戦の準備は昼間にヤルカ。




本日紹介した著書
『日本型ヒーローが世界を救う!』 増田悦佐 著  宝島社より出版 1500円(税別)

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
レス違いだけど、ハクタク戦お疲れ様でした。
お手伝いありがとうございました。
自分も何かお手伝いできるといいですねーいつでも喜んで参上致します。

レスのコメントですが、個人的意見だと、アメコミが受け入れられないというのは
あの画質?タッチ?だと思います。
日本人は繊細で細かな描写が結構人気ですが、アメコミは大胆に豪快に書く描写が好まれる
せいではないのでしょうかね。
日本の今の漫画は主人公が様々な技を使って戦いまくる漫画が多すぎですな。
週刊少年ジャンプなんてみると、絵が違うだけで、みんな刀持って必殺技使うだけの戦闘漫画に
成り下がってますな。
こんな漫画が好まれる日本の方が問題ありとも思えますけどねー
アメコミのようなヒーローが悪役倒す漫画の方がまだましかもw

個人的に好きな週刊漫画がヤンジャンです。
華麗なる食卓いいっすね。
夜王も初回から見てます。

ますます余談ですが、自分が持ってる単行本はFSSのみです。はい。
バルディック
2006/02/20 02:42
○ばるえるさん

>日本人は繊細で細かな描写が結構人気ですが、アメコミは大胆に豪快に書く描写が好まれるせいではないのでしょうかね

アメコミの描写については、独特の絵柄であるが故にそのクセが日本人にとってはなじみがない故に好みが分かれてしまう感じなのでしょう。
好きになれる人はとことん好きになれますが、あわない人にはとことんあわない。アクがつよいものなのかもしれません。


>週刊少年ジャンプなんてみると、絵が違うだけで、みんな刀持って必殺技使うだけの戦闘漫画に成り下がってますな。

たしか週刊少年ジャンプに掲載する漫画のコンセプトは「友情」「努力」「勝利」の要素がある漫画を掲載しています。その編集方針に縛られているが故に、同工異曲な漫画で占められているような現状があると思います。
えきどな
2006/02/26 01:06
(長すぎると言われたので続き)
漫画雑誌系は、小学校高学年の頃にジャンプを買っていたくらいしか定期購読の記憶がないデス。

現代の漫画事情については不勉強なところが多すぎるためにあまり上手くは語れませんが。漫画について、個人的に感嘆したことが一つ。

古典、文学作品と言った一般には馴染みが薄い物を、漫画と言う表現形態により分かり易く読み易いものにしているということでしょうかね。

文学に触れるなら、漫画じゃなくてきちんとした本を読むべきという意見もあるかもしれませんが、入門書としてなら、文学と言うものの間口を広くするのに貢献しているのではないかと思います
えきどな
2006/02/26 01:07
初めまして。
私もこの本を本屋で見かけて立ち読みしたのですが、正直言ってかなりひどいトンデモ本ですよこれ。
Amazonでも酷評されてますがこの本の内容、特にアメコミに関する内容が突っ込み所だらけです。
アメコミには集団ヒーローがいない?X−MENやファンタスティック・フォーすら知らないの。
ヒーロー以外のキャラは皆ヒーローの引き立て役?アメコミでも悪役や一般人がストーリーの中心になるのは珍しくないし、パニッシャーの様にスパイダーマンの敵キャラだったのが人気が出て独立してしまったキャラとかもいるんですけど。
挙げたらキリがないですが、著者はたぶん「日本の漫画は素晴らしい、アメコミは糞。」と最初から決め付けていてろくにアメコミを調べもせずに(あるいは知ってて嘘書いたか)書いたんでしょうね。
日本ではアメコミの事を「ヒーローが悪を倒すだけの勧善懲悪漫画」と思ってる人が大半ですが、実際は複雑な人間ドラマや社会的なテーマを持った作品がたくさんあります。
自国の文化を誇るのはいいですけどそのためによく知りもしない他国の文化を理不尽に貶すのはどうでしょうか?
松山
2006/03/02 21:35
(長くなったので続き)
余談ですが日本でアメコミが流行らない理由は大きく分けて2つあると思います。
1つは知名度が低い事。アメコミ自体が日本でほとんど知られておらず、漠然としたイメージ(勧善懲悪のヒーローもの)でしか認識されていない。アメコミは嫌い、苦手と言う人は多いですが実際にアメコミを読んだことのある人はほとんどいないんじゃないでしょうか?
最近のアメコミの実写映画化ラッシュ、それに合わせて新潮やJiVEからアメコミの翻訳が出て少しずつアメコミに興味を持つ人も増えてきたような
気もしますがまだまだ一般には浸透していないのが現状です。
2つ目は、これがある意味一番問題かもしれないのですが、値段が高い事。安いので千円、高いのだと三千円以上と日本の漫画に比べてやたらと高い。これは印刷がカラーなのと翻訳の手間、売れる見込みが低いため発行部数を少なく値段を高くしなければならないためなど、様々な理由があるのですがこのため興味を持った人がいても気軽に買えないという問題が起きています。
松山
2006/03/02 22:08
初めまして、当ブログへようこそいらっしゃいませ。
拙文を読んでいただき誠に有難うございました。

アメリカンコミックというジャンルにおいても作品は多様性をもっていること、ならびに、日本において何故浸透しづらいかという考察を御教授いただき誠にありがとうございます。
アメコミにつきましても、日本において愛読されている方がいらっしゃる以上、日本の漫画とはまた違ったアメコミ独自の魅力があると思われます。
私自身、アメコミにつきましては不勉強な部分が多いゆえ、偏見の目で捉えてしまうところを、松山様より御指摘いただきました事感謝致します。ありがとうございました。


私が遊んでおります「ファイナルファンタジー11(以下FF11)」は、日本人と北米及びヨーロッパの方たちが一緒のサーバーで遊ぶオンラインゲームであります。
ゲームをプレイするに当たって日本語だけでなく英語も、時にはさまざまな外国語の飛び交う国際色豊かなオンラインゲームであります。
えきどな
2006/03/04 02:57
(長くなりましたので続きます)
言語は当然の事、風習や価値観も私たち日本人とは異なる部分を持つが故に、ゲーム上においてさまざまな摩擦もおのずから生じているのが現状であります。インターネット上でもさまざまな彼らとの交流の結果による摩擦の事例も見受けられます。
もちろん、そういった言語、風習、価値観の壁を乗り越えて彼らと交流を持ち、お互いによき友人関係をもつエピソードもいろいろと耳にしてきました。

今回、本記事において採り上げた、筆者とアメリカ人の会話を当該書籍において発見し、その内容はFF11における外国人とのあいだに生じた摩擦の事例を思い起こさせるような展開でありました。
そして、私個人として興味深いと思ったために本記事にて採り上げました次第です。
えきどな
2006/03/04 02:58

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